トライバルタトゥーとは

トライバルタトゥーの文化的意義

トライバルタトゥーが部族・種族の中で持つ意味は、それぞれの文化によってさまざまです。
シンプルに「おしゃれ」、つまりファッションである場合もあります。
縄文時代、弥生時代の日本人の間では、身分の上下や職能をあらわしたり、女性が結婚可能であることを示したりする役割があったようです。
宗教的意味が込められている場合もあります。
タイやミャンマーでは、現在でも仏教上意味のある図像のタトゥーをしている人をよく見かけます。
欧米人で、やはり同じようにキリスト教的に意味をもつ図像を彫っている人もよく見かけますね。
それから、儀礼的意味が込められている場合。
すぐ上で紹介した「女性が結婚可能であることを示す」というのは、つまり女性が通過儀礼を済ませて、「おとなになった」ことを示しているわけです。
男性の場合も、なんらかの通過儀礼を済ませて成人したことを示す役割をタトゥーが担っていることがあります。
これには、タトゥーにともなう「痛み」が関係しています。
昔ながらのタトゥーは非常に強い痛みをともなうことが多く、タトゥーをしているということは、
その痛みに耐えて通過儀礼を克服した勇気を意味していたわけです。